2005-07-06から1日間の記事一覧

不遜であるかもしれないが、境遇を誰かと比べて云々という発想は無い。 むしろ誰かを哀れむという感覚を良しとは思えない。哀れみの発想から運命の不幸に手を貸すことが出来ないだけだ。 http://hottokenai.jp/index.html

祖父とでかけた先で、特に印象の深い記憶は、明治神宮の奉納土俵入りだ。まだ幼稚園へも上がっていないころだから力士が誰であったか解らないのだが,彼は肩車でそれを見せてくれたのだ。取り付きにくい人であったから誰に言っても信じてもらえない。。。

彼は熊本の人で、お正月には甘く小さく種のあるみかんがダンボール一杯届いたのを覚えているが、横浜に根を下ろした人である。横浜の地場産業ともいえる絹の夢の一端に加担した御仁であった。 祖母の自慢話のひとつに、弥生町あたりの御茶屋に泊まりこんだ祖…

私は長男の長子で生まれた。祖父が誂え、裏に濃い墨で生年月日と名前を記した本物の湯浴み桶を生まれたときから持っていた。小さい雛も私のものだったし、名前も画数とかがきちっと考えられたものだと聞く。 想いを一身に受けた初子として生まれたことは私の…