AVRIL2005-07-06

私は長男の長子で生まれた。祖父が誂え、裏に濃い墨で生年月日と名前を記した本物の湯浴み桶を生まれたときから持っていた。小さい雛も私のものだったし、名前も画数とかがきちっと考えられたものだと聞く。
想いを一身に受けた初子として生まれたことは私の意志ではないが、祖父母から特別に扱われていたことは間違いない。其処に、親子関係には無い一歩はなれたいい距離があった。
以前、祖母のことを書いたから今日は祖父について書いてみよう。