慣性質量

引き続き病床より
病んでいるという状態に不思議な安心感があるのは、病気らしい病気を患ったことの無い幼児期を過ごしたからかもしれない。この子は一人でも勝手に育つ。そんな烙印を押され一人遊びが当たり前だったころ、しょっちゅう熱を出し床に就く妹の存在に気づく。女王蟻が見たくて一日がかりで庭の真ん中に大きな穴を掘って叱られている向こうに手厚く看護される妹がいた。 それを羨望のまなざしを持って観ていたかと言うとそうではない。何故にワタシハヒトリデシカラレナクテハナラナイノカ。病床で傍観しているだけの存在を理解する気にすらならなかった。ただ共犯者であって欲しかった。。。
おい!そっちはどーなんだ!便りぐらいよこせ!

明日床上げとする! 眺めてるだけじゃ詰まんないよね。やっぱり。。!