困ったときの料理ねた

よくイギリスは料理がまずいと言われるようだがそうは思えない。イギリスにはパブの文化があり其処には会話を楽しみ情報を交換し一杯のエールに一時間かける、時間を楽しむすべを知った人が集う。階級によって集う店も決まるようだが目的は同じだろう。
パブのメニューと言う料理本を持っていて現在行方不明で長いこと探しているのだが(どっかにあるはず)その中に鱈のグラタンと言うのがあって、記憶を頼りに拵えれてみれば実に美味で、鱈と言う魚の美味さを認識した。此の国では鱈と言えば湯豆腐、鍋。(私にはそれくらいしか思いつかない。まだいろいろあるのだろうが・・)どちらかと言えばあっさりした白身の魚と言うイメージなのだが、ゆでマッシュしたジャガイモと牛乳で煮細かくつぶした塩鱈を和えてミルクとクリームで好みの硬さに伸ばしたものをグラタン皿に盛り、粉チーズとパン粉をふってオーブンで表面をかりっと焼き上げる。そのまま皿に取り分けるもよし、薄く焼いたトーストにパテのように乗せて食うもよい。少し癖のある鱈の身はミルク仕立てで別物のようになりコクがあって酒が進んだ。