回想

去年の雪の日、降り積もる様子を見ながら、世の終わりってこんなのだと思った。思っていたように終わるのだなと。このままこの雪は降り止まない。全てうずもれてしまうのにそんなに時間はかからないだろう程に盛大に降った小一時間の幻想は、この冬はきっと終わらないと思った者に無上の安堵のときを与えた。
春が来て 夏を越し 秋を終わらせた。 冬の続き、雪は再びあのような降りっぷりを何時見せてくれるのだろう。