羊頭狗肉。羊頭を懸けるげて狗肉を売る。禅問答のようなものから来ているようだが、遊みに調べてみればかなり理不尽なたとえと思う。狗の肉は食してみたいとは思わぬが大の羊嫌いの私にしてみれば納得のいかぬ喩えだとしか思えない。最近美容によいと言う評判を得た羊の肉の料理屋がいやでも目に入るので頭にきているのだ。子供のころに一度羊は美味いと聞いて気になって仕方なくなり親にせがんで食わせてもらったことがある。見た目豚肉とさして変わりなく美味そうで期待一杯で口に運んだ時のことを一生忘れないだろう。食感は合格。しかし・・・あの独特の臭い!脳に染み渡るように広がったあの臭みは味わわなくてすめば味わわずに居たかった衝撃だった。羊料理屋の前だけは見ぬ振りで越せない。