旅先メモ

  • 謡曲姨捨と言うのがあった気がするが。姥捨は現在でも地名になっている。それにしても町村合併で素敵な地名が減ってきている。
  • この地の佃煮風のものは想像していた佃煮の味ではなく(佃煮は江戸の味)ザザ虫イナゴ蜂の子蚕の甘煮の味は思っていたほど濃くない。そのものの味のわかる味付けがご自慢だが、皆が食べないのは其処が問題なのではないだろうか。提案。東京者の為にもっと味濃くしてください。そのものの味がわからなくなるくらいに。きっと都会のもの好きが高く買うでしょう。
  • 冬寒い所為か手仕事の好きな人が多いような気がする。キルトなどの手間の掛かる自作のバックを下げている人を多く見かけた。考えられないくらい高い値をつけて日本橋あたりのデパートで売っているお蔵の古布を惜しげなく使ったバックなどを。
  • 行ったとこのある地方都市は(この言い方は嫌いだ。他に何か言い呼び名は無いものだろうか。)皆人が少ない。人とすれ違うことが滅多にない。それどころか後にも先にも人がいない。
  • 夏暑く冬寒い京都のような盆地気候なのでこれから更に寒くなる。この時期でも吐く息が白く初雪の予報が出た。帰ってきて暖かいのに風邪を引きそうになるのが不思議。
  • 誇り高いことを隠そうとする良い時代の良い道徳が残っていて良いのだけれど其れがこの時代通用しない。いろいろなものがだんだん寂しく失われる原因なのかも。地方は文化を支えるためにあるのではないかと思ったがしわ寄せは思った以上にきついような気がする。