やるきなす

二本立ての映画を見る。久しぶりに睡魔と闘った。抗いがたく落ちてゆくような眠気と思い出したように引き返すの繰り返し。詰まらないのかというとそうでもない。
結構良い物見たりしているのだがナンなんだろう。外を平和に歩いていられるのがラッキーみたいには思いたくないのだけれど後ろめたい様な目に見えぬ圧力にめげそうになっている。
*中也と太郎
横浜文学館なるものがオープンしたと聞き、散歩のルートをその辺に持ってきてみる。三十で死んで記念碑的作品を残す詩人。あんたずるいよってずっと思ってきたが鉛筆書きの草稿を見て、でもないか普通だな。恵まれていた。それだけのことみたいだ。漱石の手になる絵画のポストカードが収穫だった。確かなデッサン力と構図。崩しようも無いから神経衰弱だったのかな。