薔薇色の人生

興味の方向が偏った為に無駄な疲労を背負い込んだ、これはいかんなということで散歩に出た。こんなときの気分転換の先に寺の境内であるとか公園を選んだのなら街へは出るべきではないと痛切に思った。
オペラピンクとか蛍光色の緑や黄色などのどぎつい色彩が溢れ、頭の芯まで浸透するかのような強烈な臭いを放つ石鹸屋。店先にはシャワーゼリーの「気ままなセクシー」と洗顔石鹸の「ばら色の人生」が本日のお勧めで並んでいる。
何時ものルートの途中に「獣魂碑」というのがあって、墓所の入り口にあるのでずっとペットの慰霊碑だとばかり思っていたのだが、最近己が胃袋に納まる命の碑であることが判明した。確り手を合わせてきたところで件の石鹸屋に出くわす。腹が減ったのを思い出した所為なのか。。きっかけは薔薇色の人生。気分悪く、最近買ったばかりの傘も忘れ一目散に取って返した次第。何かと鬱陶しい季節で参ってしまう。
因みにその碑に対して、「何時も美味しく頂いております」と手を合わす。