この夏覚えた料理

後少しで八月も終わる。このところ急に涼しくなり雨が続き夏に蹴りはついたみたいになっていてカレンダーを九月へとめくる感慨は少ない。
この夏によくやった料理に胡瓜の回鍋肉風というのがある。北京の家庭料理特集の中のレシピで茹豚を再び鍋に返して調理することから回鍋肉という名を頂いている料理がある。胡瓜好きなもので三日にあげず拵えては改良を重ね定番にした。
胡瓜四本使うところを三本にしてその分セロリを使う。茹で豚の代わりに皮を除き薄く削ぎ切りにした鶏の胸肉を使う。紹興酒と醤油少々で下味をつけておく。調味は大蒜を一二カケ包丁で潰したもの、唐辛子の種を除いたもの、砂糖少々、醤油大匙2弱。いりつけるように好みの火どうりまでいため合わせる。
豚肉よりあっさりしていて胡瓜が引き立つ自慢料理にはなったが回鍋肉ではない。元を立ててというより回鍋肉という素敵な名前は残したかったので風とした。