十六夜

ぐっと泣きたくなるような秋の気分を溜め込んで思いっきり物思いに沈むもよし、ワーッと泣いて紅葉狩りに繰り出すもよい。私的には落ち葉を掃き集めて芋なんかくべて焚き火なぞしたい。
一寸はっきりしないのだが本日の月を十六夜の月というのではないかと思う。満月よりも遅く、ためらうように昇る月。末摘花が入る方見せぬ十六夜と言った月を眺めてみれば切なさが伝わってくるようで、少々細った月を感慨深く眺めてみたのだった。夜半過ぎの月見もよいかもしれない。既望の月ともいう。