ついうかうかと

「天下も静かならず、御悩も一方ならず、世の中はうかうかとして年も暮れぬ。」椿葉記
伏見宮貞成親王という室町時代の皇族の作で、椿葉はちんようと読み荘子から借りた言葉。長い年月を喩える八千歳を春として八千歳を秋とする太古の大木だそうである。
荘子の説話で「胡蝶の夢」というのがある。夢で蝶になり楽しく遊び、覚めて後、夢を見ていたのは己であったのか、あるいは今ある自分は蝶の夢なのかもしれないなどと思いを巡らす。夢の中で遊んでいた場所は椿の森なのではないか。。とか、ついうかうかと。。寒暖の振幅に付いて行けず、また風邪でも引いたのじゃなかろうか。