梅雨の晴れ間

AVRIL2009-06-26

用を済ませた後の散策に文字花探しをしてみた。空き地とか露地とか粋人物好きの庭とか。。それは街中ではないだろう。一歩裏の道に迷い込んでみる。その辺りで以前文士長屋跡と言うのに往きあったことがあって、日当たりの悪いくの字の路地に今でも長屋風の古びた建物が数件並び周りにも似たような光景が展開する。居住まいが浸み込んでいるといったらよいのか、人の暮らしが根付いた感というか、ちょっぴり思念渦巻く感というか、まあ一寸澱んだ様な空気が捩花生息にはうってつけの場所として脳裏に浮かんだのだった。果たして其処に捩花は思う壺で天に捻じ込まん勢いで咲き誇っていたのだった。

無産階級文学者集団。壺井栄とか小林多喜二とか、好みではないが彼らが若き日々集った場所なのだな。。なんからしい。遠く雷の音を聞いてあたふたと帰って来たのだが雨は降らなかった。