尺取虫

AVRIL2009-07-13

まるで秋みたい。どうしてそう思ったのだろう。昼間にはうんざり暑くなったけれど午前中は晴れ間も見えて爽やかだったからか、雲の形の所為か。
今年植えた風船葛が張り巡らせた麻糸を伝って軒まで届いた。ありあわせの細い糸なので大風でもふけば切れるかもしれない。丈夫な糸を捜しておかなければいけない。この植物も私もその繊細さを結構気に入っているのだが。。尺取虫がてっぺんを目指して急いでいた。行方を追うともろもろに雲が割れ青空が覗いていて心地よい風が吹いている。今日は洗濯日和だ。
おぎむし・寸取虫・杖突虫。尺蠖〈キセカク〉これでしゃくとりとも読ませる。夏の季語で細枝に擬態する姿もごつくなく進む姿もユーモラスなのでよく読まれるようだ。指で尺を取るのに似ているから尺取虫。因みに一寸は3.03センチメートル。一尺はその10倍という。親指と人差し指を目いっぱい広げて五寸強といったところかな。
空の距離 計れとばかり 尺取が 立ち働くや 蔓草の道