野分

立ちて待ち伏して待ちにし月影を追いて野分は遊び(すさび)ゆけり
颱風が一気に秋を深めたようで急に寒く青空は長持ちもせずうらがなしい。野分が多く詠まれるのは秋草のように人の心をざわつかせておきながらあっという間に去ってゆくそのつれなさに由るのではないか。。無人の荒野においてけぼりをくわされた気分。はくじょうもん!