連獅子

それ清涼山の石橋(しゃっきょう)は人の渡れる橋ならず
新春ならではの豪華テレビプログラムに引き込まれた。祖父と孫ほど年齢差がある親子が連獅子を踊るということで話題になっていて、子とともに踊るのではなく静かに見守る形をとった富十郎がなんとも素敵だった。
前振りの勘三郎三津五郎の舞が実に贅沢な花を添えていてた。連獅子は、能「石橋」の小書きを歌舞伎化した松羽目物で、勘三郎三津五郎が踊ったのは間狂言(あいきょうげん)『宗論』からのもの。法華僧と浄土僧が宗旨の言い争いをしている内容で、滑稽さとおかしみを達者な役者ならではの舞台で見せてもらった。