夢について

昨晩夢について考えながら眠った。眠ってみる夢も、起きていて追い求める夢も、夢というものは死んでからは見ないものなのではないだろうか。
先週の土曜日に「美の巨人たち」でムンクをやっていた。自分の精神の闇を題材に悪夢を描いた画家だけれど、作品はまるでホラー映画を楽しむのに似た異次元を、見る者に味合わせてくれる夢への手がかりである。影のある生涯を負ったとしても、それゆえに描きたいという夢を見続けることが出来たのなら、彼は福者であったといってもいいのではないか。とか寝不足の頭でぼんやり考えていた。