擂り鉢

いくつか持っているのだが、またもっと大きいのが欲しくなっている。はじめっから大きいのを持てばよかったのだが場所をとると思って少しづつ大きなものを購入してきた。次はいよいよ業務用か。擂粉木も必要だな。小さいものは山椒塩、胡麻和え白和えなどで使い、そのまま食卓に出す。とろろ汁、冷汁もそのまま。それほどに愛着のある道具なのだ。
夕暮れに擂粉木持って無心にこりこり豆腐や長芋、胡麻なんかを擦っているとなんとも穏やかな気持になる。音が陶器の器の中心で共鳴して食材の中に入ってゆきなんともいえない旨みを増すのではないかとひそかに思ってもいるのである。