冬の記憶

冬の子供はコートなんて来ていなかった。ばかりか、半年着続ける制服のてかてかに光った短いズボン・スカートの下は生足にソックス、膝小僧や脛にに新旧取り混ぜた傷の足で、霜柱を蹴散らし、水たまりの薄氷を破壊しながらて登校していた。かぜっぴきはいたけれど休む子はめったにいない。手足はガサガサだったけど寒くて辛い思い出はない。
教室の後ろにあるストーブの石炭は用務員のおじさんが火を点けておいてくれるので真っ赤に燃えて囲いの金網のヘリに弁当を置くと悴んだ指先きを温めながら暫し発光する様な石炭に見とれた。午前中は教室中、いろんな弁当の匂いが立ち込めたっけ。。。ハハ

もうじき新学期だよ。桜も咲くよ

計画停電、夏の心配ニュースを見て、つい小学生の時の記憶へ出かけてしまったがもう春だ。夏如何すっかな。寒さも弱いけど暑さにはもっと弱いんだ。。。今でこそ