螺旋の回転

固く絞られた布巾が力から解放されるように解けてゆく。そんな咲き方を楽しむのが捩子花の開花で、今年は少し遅くにその時を迎えている。
折角見事に芽を出していた八頭の水栽培は初めてのこともあり、(たぶん)六月の予想外の暑さの所為でダメにしてしまった。淋しいので急遽芽の出かかった里芋を水栽培にセットすると、待っていたように根を張り、芽は目覚ましいスピードでのびた。先に小さな葉のようなものがひらひらと開きだしたので、そこを拠点に葉を広げると思いきや、伸ばした芽自体が葉巻のように変化して、これは相当でかい葉になる。
まだ咲き続けている梔子の花もそうなのだが捻じれたものがほどけてゆくさまとは面白い。ゆっくりとだけど常に動きを感じるのだ。そこが目が離せぬくらい面白