怪奇と幻想


毎日暑い!異常だ。異様と言ってもいい。風船蔓は毎日ぞっとするくらいのスピードで伸び、はや軒に届かんとし。。。何処から聞きつけたのかちゃんと尺取虫がそれに乗って動き回っている。 捩花は咲ききって人を惑わすような甘い芳香をまき散らしている。捩花にこんな香りが備わっていたなどと知る人も少なかろう。
うちの庭に魔界の入口が開きかかっているのかもしれない。長く居ると頭の芯がしびれて暑さも感じない名状しがたい感覚にとらわれる。
怪奇幻想系の読み物を手に取りだした。やっぱ手が伸びるな。自然と。夏の風物詩だ。
猫又になりかかった三毛が「ああしんど」といって起き上がって伸びをして。。泉鏡花主催の明治の文化人たちが集う怪談会が始まった。みんなあのよのひとびと

百物語怪談会―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)

百物語怪談会―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)

去年も同じのを出していると思う。なんといったらよいのだろうか、恐怖を創造に結び付けるエネルギーが素敵だと思ったからだ。この夏こそこれを課題に乗り切るのも悪くないかな、と思っているのである。