置き土産

カタカタといつまでも騒がしい風音が台風が通り過ぎて随分とたつのに吹き続けている。親から逸れてどうしていいか判らなくなった子供の様に。西から東へ、あるいは南から北へと、その方向性はランダム。常ならぬ風に占拠されたような一日だった。悲しくも聞こえ、自由を狂喜しているようにも見受けられる風音を聞きながら、此方の気分の変動も上がったり下がったりと忙しい。