浴衣

朝顔の色というのは幼い子供の浴衣の色だ。藍を基調に浅い赤、優しい紫に浅葱色、ペールローズの兵児帯締めて 朱赤の鼻緒のぽっくり(木履)履いて。
朝顔という花には黄がないね。何故かな。そう!香りもない
だけど、こういう色を着た記憶がない。毎年、町内会で揃いの浴衣地が決められていて、藍染の簡素なものだった。祖母の好みに合った時に反物で購入して、仕立ててもらった記憶。そういった浴衣は寝間着になったり、従妹のおしめになったり、雑巾になったりして、使い切られて残っていない。でも仕立てあがったばかりの糊のきいた浴衣は気持ちの良いものだった。兵児帯じゃなくて臙脂の半巾帯を蝶ちょに結んでもらってた