春は嫌い

昨日の大風は沢山の塵を含んでいてその粒はいつもの年より大きくて、フワフワしたものでなく、鉱物質、もしくはガラス質の硬い物質。それもよく練れた角の取れたものではなく鋭い形状のもので金属質だった可能性もある。頭の奥で聞こえた甲高い擦れる音が今も消えない。
心が広範囲に擦り傷を負ったみたいで、炎症を起こし、赤く熱を持ち、深い傷より質が悪い。うっかり涙でも流せば塩分でもってさらに痛みは増すだろう。