刈萱束子

ひと月以上前にアマゾンで目にして注文したかるかやたわしがやっと届く。
去年長年使い続けた卵焼き鍋がいよいよ使い物にならなくなったので買い換えることにした。
薄焼き卵、錦卵、伊達巻に出汁巻きと結構な頻度で使うものだから、どうせなら銅(あか)のにしよう。鍋を馴らし、腕を馴らそう!そう決心して木屋のいいやつを奮発したのだった。概ね上手くっ使いこなせるようになってきたが、普通の亀の子だわしでは角っこを洗いきれない。ササラがほしくなって探していて、こいつを見つけたのだった。

刈萱とはイネ科の多年草で筧草(かけひぐさ)雄刈萱(おがるがや)雄萱(おがや)を異名とし屋根をふいたりするのに用いた茅とは別。
調べていると、浮造(うづくり)といって木材の木目を浮き立たせるための道具としての用途に古くから使われてきたようだ。鉋(かんな)、大工道具としてのかるかやたわしも存在するのである。

中華鍋もフライパンも鉄製を愛用しているので重宝!みんな生き返ったような光沢をしている。

日本海軍の駆逐艦にも刈萱というのがあった。強い素材のイメージからだろうか。いろいろ面白い情報がついてきたのでひと月以上到着に要した時は不問