湿度100パーセントの街角

雨だろうか。傘をさすも雨ではない。たたむとやっぱり細かい水滴が頭皮に刺さる。日は出ていないものの雨雲って程の雲は出てない。
極度の猫っ毛の持ち主は 傘をさしてもささなくっても 髪の毛が逆立ち始めるのを止められないので 傘を引きずってうつむいて 拗ねたように歩き 用事をかたずけると 悪事を働いて叱責された猫の様に裏路地を選んで帰途に就いた。