ルオー展 内なる光を求めて

AVRIL2015-11-22

フォルム・マチエール・色彩の三位一体
信仰心を創造にシンクロさせた美の巨人が
今この時に何を語るか聞いてみたくて出向いたみた

一筆さりげなく掃いたように見せるための膨大な労力
軽くあるために支払われた高密度な時間
疑いや憎悪、悪意などの中で組み立てられてゆく信仰
沸き起こるマイナスの感情によって引き起こされた葛藤が紡いだ結実のような作品群に
癒しの端っこを見たような不思議な感覚を味わった



政治家でもあった文筆家のアンドレ・マルローの書斎に飾られていたという油絵があって「キリストの顔」というその作品がどんな独り言を聞いたのか気になり他より丹念に覗き込むとひときわ沈黙が深く見えた