公園猫

寒波はまだ続くらしいが昼は見事な青空で、置き忘れられたように小さな雲のきれっぱしが浮かんでいる。雲の下、そのまま視線を地面に移すと、分厚く積もった落ち葉の上で猫が昼寝の最中だ。寒い夜に備えてたっぷり陽光を体内へ取り込んででもいるのだろう。いつもなら近づけばすぐに逃げるのに目を開けようともしない。

枯葉の寝床心地よげ ぽっかり浮かぶ綿雲は ひるねをむさぼるねこのゆめ