演奏家から次のような内容の、実に蠱惑的なメッセージを受け取り、コンサートは始まった。
音楽とは夜と薄明の芸術(ニーチェ『曙光250』から)
耳が見えない恐れをききとり 音楽はことばにならない世界をしらべる
フレデリーク・ショパン
夜想曲 作品27の2 作品48の2
マズルカ 作品59の1 作品68の4レオシュ・ヤナーチェク
霧の中で」
休憩
ヴィクトル・ウルマン
ピアノ・ソナタ第7番
ショパン、ヤナーチェク、シマノフスキの曲は最晩年の作品とされているもので、次に演奏者自らの手になる作品が配されている(彼77歳になる)山下公園の前にある県民ホールでエリック・サティとジョン・ケージを聞いてより半世紀!とんだアイロニーかと思いきや、じゃないんだよね・・・
ウルマンはこの曲を作曲して間もなくアウシュビッツに送られ、ガス室で死んでいる。アンコールにバルトーク「野外にて」ショパン マズルカ別バージョン
コンサートピッチに調律されたピアノの音はよく研がれた刃物のようで。。魔法にかかったような極上の時間を過ごさせてもらった。
浜離宮ホールもシューズボックス型といわれる作りで、異空間ぽさが濃くってすきなんだよね