弥生  春始動

春がやってきたら何をしようか。私は考える。意欲を一つの力にまで育て上げること、少なくともそれを、自分の過去を振り返ることによって阻止しないこと。
私はここに存在する。しかし同時に、生成することを、成ることを信じよう。自分の、自然が春と人の呼ぶものに与えたものにふさわしい、突き破るような前進を予感しつつおののくことは、古びてゆく私にとってもどんなにかうれしいだろう。   櫛田孫一 「季節の断想」

まるでこのところの陽気のように気分を乱高下させるような文章だと思う。
広辞苑の弥生の項に「弥生のついたちより、忍びに人にものら言ひて後に、雨のそほ降りけるに、よみてつかはしける」を引用してあるは何のためか。おかげで伊勢物語など引き出して、「むかしのひとは、かくいちはやきみやびをなんしける」など目にするに、おまいらのせいでいまはさ、そうしょくよ。などいいてしょもつをすててやさいなどもとめにでかけた。。。ああうっとおし春の大気よ。このそうぞうしさったら!