山椒

毎年新芽で楽しませてくれた山椒が枯れた。夏枯れの時期に全ての葉を落としても黄泉還っては喜ばせてくれた記憶が消せず処分できずに隅に置いておいたのだが…
狭いく、日当たりもよいとは言えないベランダで十年余り、限界もあったのだろう。去年の夏の記憶も飛ぶよな猛暑のある日、全ての葉を紅葉したかのように赤く染めて一斉に落葉した。それは見事な最期であった。
秋めきだした台所の隅の一輪挿しに何時までも青々としている一枝があって、それがあまりに長く持つものだから持ち上げてみると根が出ている。小さすぎてだめかとは思ったがそっと土におろしておいた。
それがね！！めぶいたんよ！！そだつといいな！