玄鳥

明け方あまり聞き覚えのない鳥の鳴き声を聞いた。
今頃南から燕が渡ってくるということで、七十二候でいうと今頃を「玄鳥来る」とあらわす。玄鳥とはツバメの異称だそうだ。
玄は黒という意味だからツバメなのだろうか。ただ黒い鳥ということであればカラスのが身近だろうに。。老子の「玄之又玄 衆妙之門」の深遠な、摩訶不思議であるという意味合いを被せているのかもしれない。
ほの暗くてよく見えづらく、奥深くて暗い色をまとった鳥はカラスのごとき俗っぽい鳥であってはならないのだ。
或いは玄色の黒は艶のない黒だというから、鴉のごとく脂ぎっていてはならないのかもしれない。
中国で燕に玄の文字を当てたのはツバメという鳥を珍重したということなのだろう。それにしてはツバメの鳴き声というのはだみ声で今朝聞いた澄んだ声とは違うように思う。なんだろうなあの天上界から来たかのような囀りの主は  ?やっぱそうかな。。高貴な鳥に思えてきた。
https://youtu.be/lpSa2cMkqcI