田平子

AVRIL2016-04-21

山椒跡地に何時もより大きく立派な花柄が上がる。丈が40センチはあるから藪田平子(やぶたびらこ)というのが正規かと思われるが、単なる田平子は小鬼田平子といい、大きいのは鬼田平子・・うちのはこっちかもしれない。全てたんぽぽ同様キク科の植物で黄色い。ほとんど同じ色だと思えるきいろをしている。
花の形は、苦菜一族ともよく似ている。野苦菜・河原苦菜・浜苦菜。地縛りという名で知られる岩苦菜も
みんな花びらの先がギザギザで薄紙を引きちぎったみたいになっているところが好きだ。素焼きの皿のような形から土器菜(かわらけ)という名もあって、私はその名称を好いている。神前に供えるにふさわしい清涼感を感じさせるからだ。
田平子は根生葉と言って地からじかに生えたような葉の中心から花柄を伸ばし花を咲かす事から仏の座ともいわれる。シソ科の植物でサンガイソウというのが仏の座といわれることが多いが、田平子だってちゃんと蓮座に乗っている。
西洋では根生葉のことをロゼット(rosette)という。バラの花型に結んだリボンを想起させるからなのだそうだが、なかなか美しいイメージでよろし
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