芥川

狂言の演目の『芥川』のことをしらべた。別名を『脛薑』(すねはじかみ)という。
広辞苑での説明によれば 生薑手(しょうがで)の男と足の悪い男が芥川を渡り、互いに相手を和歌で嘲笑しあうという内容だそうだ。
しょうがでの意味が分からないので調べると出てこない。芥川は大阪府高槻市を流れる川であり、伊勢物語では鬼の住まうところとなっており、芥くの字をしらべてみれば ごみ・ちり・くずとある。
狂言『脛薑』の薑とは生姜のことであるが、ケチな人をあざけって言う称だというから『脛薑』自体に人を蔑みあざ笑うような意味があるのは推して知るべしということなのだろう。もともとの興味はそれほどではなかったのでここで追うのはやめたが、辞書だったら説明に用いた言葉の説明は残すべきだ。
身体的不具の呼称であるとか、差別につながると思しき病などは調べるのに苦労する。三島由紀夫の『らい王のテラス』のらいの字も出やしない。
辞書から消してヘイトは止まったか?だったら残しとけって言いたい。ヘイト気質の人は辞書調べやせんだろうに。けんお