すとっぷもうしょんの記憶

昨日の夕刻、夕餉の材料に足らないものがあって買いに出た。
暑さも収まってちょうどいい陽気だ。浮かれて遠回りで少し歩こうと思い、てんぽの良い曲へ切り替えようと携帯メニューに目を落とす。。ほんの一瞬の歩きスマホ。道路が一寸側溝の方へ傾てていてバランスを崩し、足がもつれる。何時もなら態勢を持ち直す自信があったのと、痛む腱鞘炎の左手首をかばおうとする相反する事態への対処が刹那の中で葛藤し、頭の中に旋風を起こして、飲み込まれ、右足を強くひねりながらこける。
紫色に腫れあがったくるぶしをなるべく見ずに済むように湿布剤を張り替え冷却剤を当て続けながら、転ぶ瞬間の重力の無い刹那の世界を検証している。
刹那に四劫を辿った思い。ってな一瞬痛みを忘れる妄想の一手も今はそう長くは持たないみたい。痛い!!!

鎌風に 噛まれた踝 アケビ色    ぐろだー