はるさめじゃ

買い物に出るとぽつっと雨粒にあたる。
本日は春一番が吹いたとかで一寸動いたくらいで汗ばむ気候。このくらいの雨で引き返すような遠出ではなし少々濡れたって構やしない。と咄嗟に思って用事を片付けにかかるべく足を速める。何件かの用を足し、あとひとつ残すのみになったくらいから雨脚が強まる。もはやハンカチではぬぐい切れない雨を浴びても傘を差さずに乗り切る。
毎年、春の初めにはこんな日がある。春一番は気持ちまで舞い上げる。風邪なんかひくかい!これっぽっちの雨で傘なんか買うかい!って。ちっさいことだけどそんな気持ちが嬉しい。春なんだな。