靴の話

先日、衝動買いでスニーカーを買った。
物を買わないとなると食べ物以外何も買わない。しかししばらくすると何に対しても興味を持てない自分を感じて慌てるのだ。その結果がある日突然の衝動買い!みたいな形で表出する。のではないかっておもう
連日の猛暑日が一息つき頭の箍が十分に緩んだ人間がちょっと歩けば、世間はちょうど、バーゲンシーズンの断末魔で、残り物を自棄のように商う。つい飲み込まれたくもなろうってものだ。
物欲は満たされ、まあまあ気に入った品物も手にした。どうしても気に入らなかった靴紐も、遠回りして買い求めたものに取り換えてみると、目も覚めるばかりに格好がつく。
そこで一つあまりにぴったりのサイズが気になりだした。いんがなもんですな
靴を本当に自分のものにするためには、あと一息の忍耐を必要とするものだ。つまり、どんなにフィットしたものであっても数日はいて、ちっちゃな靴擦れを我慢したりして、そう、馬を乗りこなすのにも似た試練を経なければならない。
そこでふと魔が差したってゆうか。。。足に楽をさせてやりたくなった。
翌日、一回り大きなサイズに変えてもらった。なんでそんな気を起こしたのか自分でもよくわからないのだが、もう変更は効かない。
少し涼しい気温に気がゆるみ油断しすぎたってことにしよう。安価なものを本当に得して手に入れるって難しい。。。

「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ」須賀敦子


それを探すのが難しいんですよ!