空也蒸し

汁物のことを羹(熱物)とはよく言ったもので・・

カンの字は羊羹のカン、丸蒸しした羊が美味いということから成り立ってる文字らしい。勝手な連想になるけれど、羊羹って羊の煮凝りから来てるのか?  ゲッ。。

さておき  汁物より蒸し物の方があったまるんじゃないかと思い、極寒のこの時期は茶わん蒸しをよくこしらえます。定番の具(海老 練り物 里芋 餅 青み)に味醂塩で味付けた出しで割った卵液を張る。客に出すでもないので家では一人前づつ寿司屋の湯飲みほどもある器で蒸すのが常。しかし本人が好物であるため、この時期とは言ったものの、屡々。。頻繁に。。夏冬問わず拵える。。。。しかし。。ほかの者があきたら。。こまる。。

目先を変えようと思っていたところ、料理番組で空也蒸しなるものを目にする。茶わん蒸しの具に豆腐を使ったものを空也蒸しというらしい。で早速作ってみるとなかなか旨い。テレビでは豆腐のほかに色々入れていたが、色々入れると茶わん蒸しとあまり変わらなくなってしまう。なのでうちのは絹ごし以外なんも入れず、銀餡を張りおろししょうがを落とすだけにした。これがまたその名に恥じぬ質素が旨いものとなった。なんでもいじりすぎないがよいとはこの年にして分かったこと

何で空也蒸しというかだが。。熱い豆腐が胃の腑に落ちると・・こんなだから   罰当たりが