最終手段 たべものでいこう ある日の献立

蚕豆ご飯 鯛の酒蒸し あら汁 しらすとピーマンの当座煮 冷奴

 

蚕豆ご飯は冷凍の蚕豆を使ってみた。生のがそろそろ手に入りずらくなり、ここの所、この好物飯を作り控えておりましたが、鯛の半身が手に入り、調理法に酒蒸しをチョイスいたしますと、おのずと飯は蚕豆ご飯にしたくなりました。とそら豆を蚕豆と評すとワイルドな感じでよござんしょ?

酒蒸しは、冬場、鱈でよく拵えるが、その場合酒は老酒、香りに豆鼓。今回はあっさりさせたかったので日本酒を使ったが、味の強い鯛こそ老酒と豆鼓での調理に向いている。  ま、ポン酢と白髪ねぎでふつうに旨かった。

あら汁。塩して、湯通しして、洗って、焼いて、、、労力の割には旨くない。っていうかどんだけ脂っこい魚なんだ!  鯛は刺身が一番うまいという結論

当座煮。当座とは其の場限りとかさしあたり、即刻、即座、間に合わせとかいう意味があるが、手持ちの辞書に当座煮なる言葉はない。が適当にありあわせの材料をもって作ったものでもない。くったくたになるほどゴマ油で炒めたピーマンとしらすの相性は最高。薄味の佃煮といったところで飯に合う!また、適当ではないのに適当を装う名がいい。粋でがしょ?

冷奴。山椒の実の醤油漬けの実を取り出して細かくたたき、つけ汁とオリーブ油に合わせ、軽く水気を切った絹ごし豆腐にかけて食す。豆腐をスプーンで掬い取るので奴ではなく、厳密には掬い豆腐。