なんのきだろうきになるき

散策途中で一休みに丁度いいベンチがあったのだが座れない。
木の周りを囲む輪の形にベンチが設えてあるのだが木の傘下へ踏み込むなり足元がべたついて落ち葉が靴底から離れない。ベンチも妙な光沢があるから触ってみれば均一にべたついている。如何も中心の木が樹液を振りまいているらしいのだ。下植えの植物の葉も一様にべたつき物質で覆われていてその樹木が近寄ることを拒んででもいるようだ。
この憩いの環境を考えた人間は木の特性までは考えなかったものと見える。
いずれはおとなしい木に差し替えられてしまうのだろうが美しい木だと思った。