2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ついうかうかと

「天下も静かならず、御悩も一方ならず、世の中はうかうかとして年も暮れぬ。」椿葉記 伏見宮貞成親王という室町時代の皇族の作で、椿葉はちんようと読み荘子から借りた言葉。長い年月を喩える八千歳を春として八千歳を秋とする太古の大木だそうである。 荘…

万世節

街へ出るとオレンジ色の南瓜が目鼻を描かれて並んでいて華やかだ。降誕祭とか復活祭というのは分かるがハロウィンという祭りの由来がよく分からないでいる。諸聖人の祝日とも言われるが諸聖人とは誰をさすのか。。 もとは精霊や魔女を信じていたケルト人の祭…

十六夜

ぐっと泣きたくなるような秋の気分を溜め込んで思いっきり物思いに沈むもよし、ワーッと泣いて紅葉狩りに繰り出すもよい。私的には落ち葉を掃き集めて芋なんかくべて焚き火なぞしたい。 一寸はっきりしないのだが本日の月を十六夜の月というのではないかと思…

端切れ

近所の生地屋が引っ越すというのでバーゲンをやっていて、何かに出来そうだし。。数枚購入する。こういった場合の殆どが山と積まれた端切れの山にダイブして好み探しに没頭したいだけなのだ。買ったはいいがアイディアが重複し無駄を出すまいと思うけちな性…

堂守

春以来不在になった立ち寄り先のお堂の正面に頭の天辺に赤毛をあしらった変わった柄の猫が待っていた。近寄っても動じず、しゃがんで見据えるとまるで喋る様にぺちゃぺちゃと口を動かす。ひとしきり口上を述べ終わると数段の階段をゆっくり上り賽銭箱の脇に…

のの池

ののというのは神仏・日月など、すべて尊崇するものの称。 ととさんやあのののさんがかかさんか 一茶 幼児語で神仏のことを言う。ひらがなののという文字に由来しているとばかり思っていて調べてみてなるほどと納得した。 社の後ろにケヤキの大木があって、…