2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

生更ぎ

気分を一括改めるという気合入れなおしの意味があるのだろう。この字を使うと意味の生きる言葉になるかな。二月始動。

今年は満月で始まったのだから今日で月は一巡したことになる。暦の月もじき変わり。。満月の所為か浮かぬ気分。 もちづきをきぼうのつきというはなぜ

冬枯れ

冬枯れの八百屋店先寂しげで値の張る物のみ多かりき 年が明けて以来値の下がらぬ野菜を慎重に選んで大事に料理する。鍋に使う一把の小松菜の、或いは湯豆腐に入れた春菊の二三本を取って置いて次の日味噌汁の具にするとかは結構楽しい。。が胡瓜が一本78円も…

季節を実感する時

外出先で雨に降られる。出しな大丈夫だろうと思った時、私の見当は確信を持ったとき外れることを思い起こすべきだった。。大した雨にならずによかった。今日は雨の中を突っ切って歩いた御蔭で総毛だった猫っ毛を見てしょげていた。はや気候が荒れる時期にな…

朝飯用のチリビーンズを煮る。一晩水につけておいた豆を土鍋に入れて沸騰させ新聞紙で包んでタオルで包んでさらに御飯窯用布団で包む。二三時間そのまま放置すればやわらかになっているはずなのだが。。なってない。考えてみれば随分久しぶりに豆を炊く。新…

二十四節気花信風

今日も少しふいていたけれど、昨日の夜半なんぞは一寸強い風が荒れていて、この風はなんと言う名前なのだろうと気になった。もう木枯らしではないし春一番にはまだ早い。しかしもう幽かに水気を含んだ春の気配はする。二十四節気小寒から穀雨までに吹く風を…

替歌

晴れずのみ ものぞ悲しき秋霧は心のうちに立つにやあるらん 和泉式部集 秋霧を春霞か孟春かに変えたらぴったり今の気分。ここ数日の引っ切り無しのくしゃみや猛烈な眠気、花屋の店先で見たヒヤシンスの花芽が出た球根、大蒜の芽の急激な肥大に鬱陶しい春の到…

頓挫

「麗しのうつわ展」を見たときは何か言いたいことがたくさんあったように思ったのだが今は真っ白。無理には書かない。。ただ一寸勉強したかな。

献立

まだ摘み草という季節でもないが芹御飯を炊いた。槍烏賊を手に入れたので、早春風な献立をと思い立って芹ももとめた。烏賊はファルシにして海老チリ風にフレッシュトマトと煮込んで芹御飯と春菊のおみお付け。早すぎたかな。寒い。

土物というのは変化し続けるものだ。窯から出したてのやきものの芯に残った熱は容易に冷めない。夜の静寂の中で貫乳の入る音は一週間たっても聞こえ、使い続けると日々答えるように変化してゆく。あの仁清もいまだ変化し続けているのではないか。などと

焼物考

仁清の香炉に誘き出されるように出かけたわけだが範囲があまりにも広く戸惑っている。 やきものは、時を追って変化する土物とほぼ窯から出たままの姿に近い磁器とに分けて考えている。仁清は土物であるが、間近で見ると細かな貫乳が均等に入っていて細密な金…

お出かけ

明日があるさと先延ばしにしていると期日を逃し泣くことが多い。なので何をおいても出かけようと決めて「麗しのうつわ」へ出かけた。出かけ上手のなりたいな。今日は思うところありすぎて。。

蝋梅

名の由来は旧暦の蝋月に花をつけるからとも蝋細工のような花びらの光沢からとも言われる花で、肉厚の造花めいた花は梅のような繊細さはないが、香りが似ているという事で梅の名を配している。寒中を見舞うように訪れた小春日和に他家の壁の向こうに見つけた…

蓑虫

正月用に買った早咲きの桜の小枝に蓑虫が一匹潜んでいて、花が咲ききって若葉が出てきたのを片っ端から食い始め、目覚ましく大きく育っている。食べる葉も遅かれ早かれ尽きる。かといって寒い外に出せば、暖かい環境になれてしまっていて凍えないか心配だ。…

三日月夜

切れ味の鋭い鎌の様な三日月を宵の口の空に見た。月は秋に極まるというけれど、光りまでも凍ったような月の本性は冬にあるような気がした。 ふゆぞらにかまいれたるようなみかずきよ

思い残してや又今度

木瓜や梅の株。楓や楢、椚(くぬぎ)などの幼木を売っていて欲しいなと思ったが思い止まる。そんなに高くはないのに買い物にすごく慎重になる。鯵切包丁も少なくとも5年くらい考慮した。市とか祭りは何所か怪しげなっ気配を持っていて、騙されまいぞと注意深…

催眠状態

昼間ぼろ市に出かけ、巨大押し競饅頭に巻き込まれた所為か、気も漫ろ。一種のトランス状態にあるのだと思う。抜けなくて。。 鯵切包丁を買うのが目的で出かけたのだが祭りに巻き込まれてしまったのだった。。祭り怖い

小正月

正月15日、或いは14日から16日を小正月という。小豆粥を食べる習慣があるとされるが育った家ではそおいうこともなく食したことがない。聞く話では小豆を入れて炊いた粥に砂糖をかけて食べるのだそうだが、余り試したいとは思わない。 日めくりに薮入りとある…

天気図怖い

この数日耳鳴りと頭痛が酷い。きっと頭の上の低気圧の所為だ。寒いのもあるかもしれないが、暦を見ると大潮であり、月は新月。天気図の低気圧見ただけで具合悪くなるのに月の引力も競合して眠いはかったるいは。こんなときはさっさと寝ちゃうのがいいね。 朔…

こいつは端から縁起が良いや

あそこの古本屋のあの棚の隅っこにあったような気がして一寸寄ると、思っていたのではなかったがあった。 本を持って帳場へ行くと、親爺が本から目を離し、眼鏡をずらすようにしてにたと笑い「お取り寄せしときましたぜ」といってがさと尻尾を振った。ような…

油揚げ

本日の献立は信太巻。油揚げの袋煮である。豚の三枚肉を細かにして葱と茸を微塵にしてあわせた物のを袋にした油揚げの中に詰め、銀杏を埋め込んで干瓢で封をして稲荷寿司より一寸薄めの味加減で煮込んだ。白髪葱と七味でいただく。ご飯は大根飯で味出しに油…

保名

先だって見た連獅子の富十郎は傘寿(80歳)だそうだ。母は吾妻徳穂でやはり舞の名手だった。随分と前になるが国立劇場のロビーで見かけたことがある。高齢ではあったが洋装のハイカラな人で印象的だった。子供の頃テレビで見た『保名』(やすな)が富十郎の…

歴史浪漫

信太の森葛葉稲荷神社は和銅元年(708年)天明天皇が樟の神木の化身である白龍に対して祭事を行ったことを縁起に建立された。 天明天皇は奈良前期の女帝で707年〜715年の在位期間に『古事記』『風土記』の編纂、平城京遷都、和同開珎の鋳造などを行ったとい…

信太の森

釣ろうよ 釣ろうよ 信太の森の 狐どんを釣ろうよ すっかり釣られた。創建和銅元年(708)飛鳥時代へのワープは一寸きつい。樟の大木の下にあるという狐穴は日本の芸能芸術の源泉みたいだ。 境内にある樹齢ニ千余年の楠木は枝ぶりが四方に繁茂しているので千…

葛の葉

赤染衛門という人は千四十一年時点で八十五・六歳で存命していたという記録があり、大変長寿の人であったらしい。和泉式部集に うつろはでしばし信太の森を見よかえりもぞする葛の裏風 秋風はすごく吹くとも葛の葉のうらみ顔にはみえじとぞ思う という赤染衛…

七草

春日野の 今日の七草 これならで 君をとう日は いつぞともなし 赤染衛門 七草摘みはきっと楽しい行楽であったろう。華やいだ趣を感じる。夕餉に粥はないだろうと思って、すずしろご飯を炊いた。大根飯である。信州の友人から送ってもらった取って置きの大根…

年始恒例

ハンカチーフワゴンを漁る旅に出かける。不思議とハンカチのバーゲンというのは年始にしかなく、今年は地味ながら結構大漁。まずはスカーフ・ハンカチーフを地場産業に頂く横浜へ出かけた。色デザインは勿論であるが選ぶ基準として重きをおいているのが仕立…

退屈の魔

時間の速度の落差に戸惑ったのかもしれない。何もやる気がしないでいた一日。 退屈というのは暇で倦み飽くこと、気力がなえて日常に嫌気が差すことを言うほか、仏教では修行の苦しさに負け精進する気をなくすことをいう。まさに三日坊主がコケル今頃、悪魔が…

抱負

三度目の伊達巻を焼いて最高の出来だったにもかかわらず、飽きられたみたいで残りが出た。これは個人的拘りなので上手くできさえすれば気が済むので良いのだけれど、食べてしまえばなくなるものにかける労力を他でも駆使で出来たらなと一寸思う。今年の課題…

八十

暮れから正月にかけては漫才などの芸人が本職に戻って芸を披露している。非日常な非常識な世界は特別なこの時期の時間感に合うからなのか、滅多に見れない贔屓の大木木霊響も見れた。 八十助が三津五郎になって始めての所作を見たので、三津五郎をキーワード…