2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あやかしの起源

涼風がたち 夏の頽れる(くずおれる)音が した 涼風とは晩夏の季語とあったが、ほんとは夏の盛りの季語だと思う。猛暑のさなか立った風にホッとして、風鈴の音に涼しさを感じる。実際は涼しくもなんともないのに涼を感じたと己を偽るのである。妖怪変化など…

えんらい

近隣の 花火の音か 遠雷か 夏の終わりを ふれる音のする 相変わらずの暑い一日の仕舞、薄れゆく光の中を、ぼんやりと過ごしていると、奇妙に落ち着き静まって行く様な、死の世界から生還する途上にあるような、何とも言いようのない安堵感のようなものが夕闇…

経験値

肺が痛いような暑さ。吸い込む空気が体温を超えた熱を有しているためなのだろう。体の熱が抜けてゆかない。なのに夜風呂に入ると暖かい湯にホッとする。熱帯夜が続くので温まりすぎると眠れぬ夜を過ごさなくてはいけないから、その辺の加減は要注意ではある…