2015-01-01から1年間の記事一覧

白侘助の花の咲く

先だって師走の襤褸市で手に入れた八重の白侘助の花が咲いた。 地衣類の手ごろなものはないだろうかと出かけたのだが、直径五センチ余りの鉢に十四五センチ高さの鉢上げされたばかりのような蕾をたんと付けたちょっと不安気な代物。間違いなくあっちが呼んだ…

ルオー展 内なる光を求めて

フォルム・マチエール・色彩の三位一体 信仰心を創造にシンクロさせた美の巨人が 今この時に何を語るか聞いてみたくて出向いたみた一筆さりげなく掃いたように見せるための膨大な労力 軽くあるために支払われた高密度な時間 疑いや憎悪、悪意などの中で組み…

長閑がもとで

どこかへ出かけてみるかな。 こんな時頭の中に無意識で貯め込んだ情報が目を覚ますように浮かんでくる。視覚的なインパクトの強いものが他を制することが多いかな。 新国立のニキ・ド・サンファール展へ出かけた。黒川紀章の遺作的意匠にニキのポップな作品…

命拾いの収穫祭

慈姑と百合の根を掘り起こした。 慈姑は三個植えたのが二回りは育って、ブルーグレーの色も麗しく一センチほどの子供も二個できていたので、それを来年用に植木鉢の隅を掘って枯葉の寝床に寝かしつけ、三個を収穫として今晩素揚げにして頂こうと仏壇に供えた…

まつまのほうがすきだな

今年のはじめっから楽しみにしていた展覧会があと一週間ほどすると始まる。 静けさの中でゆっくり見たいと思っていたのに、近くのワインバーと提携してサービス品はつけるわ、ワインセミナーの企画までくっついていてちょっとめげる ジョルジュ・ルオーはフ…

物思いの季節

人がメランコリーに囚われる季節は一年の内なら春と秋。暑すぎず寒すぎずの体の負担が軽くなったこの季節に多い。メランコリーに陥るいうのはとても贅沢な時の過ごし方だといってもいい。 「那(あ)の年頃には間々有ることで、なに、些(ちょ)っとした一時…

物思いの季節

人がメランコリーに囚われる季節は一年の内なら春と秋。暑すぎず寒すぎずの体の負担が軽くなったこの季節に多い。メランコリーに陥るいうのはとても贅沢な時の過ごし方だといってもいいと思う。 「那(あ)の年頃には間々有ることで、なに、些(ちょ)っとし…

初秋のベランダ模様

蜥蜴は幻ではなかったよ。この夏摘み取った雑草やら伸びすぎて刈り取った枝の小山の下で冬籠りを相談していた。仲間と

束の間の緑の季節いろいろ

葉と同化したような緑の紫陽花。葉陰でたわわに実った銀杏の実が枝をたわめて、こぼれ落ちた若い実は蛍光色の黄緑のようで、はっとするほど新鮮に苔の上で発光している。捩子花の新芽がすっかり枯れ落ちた茎の根元からよじれながら芽吹き、あと少しするとい…

長月

九月の声を聴いたとたんに日暮れが早くなったような。 早朝雨でも降ったか地面がぬれて今日も一日はっきりしない日になるのだろうと思っているとお昼ぐらいから晴れる。日の光が嬉しかった。夏の気温が戻ったのも許せる。 長月の空色袷きたりけり 一茶 九月…

湿度100パーセントの街角

雨だろうか。傘をさすも雨ではない。たたむとやっぱり細かい水滴が頭皮に刺さる。日は出ていないものの雨雲って程の雲は出てない。 極度の猫っ毛の持ち主は 傘をさしてもささなくっても 髪の毛が逆立ち始めるのを止められないので 傘を引きずってうつむいて …

刈萱束子

ひと月以上前にアマゾンで目にして注文したかるかやたわしがやっと届く。 去年長年使い続けた卵焼き鍋がいよいよ使い物にならなくなったので買い換えることにした。 薄焼き卵、錦卵、伊達巻に出汁巻きと結構な頻度で使うものだから、どうせなら銅(あか)の…

異常はどっち

危険なサメが近海に沢山来襲していて危険だとか、電気クラゲが例年より早く異常に発生しているだとか、確かに論外に暑い日が続き、記録更新はなったかもしれないがニュースの報じる『異常』という言葉には違和感を感じる。 そもそも例年並みの雨量とか、台風…

迎え火が炊かれた

盂蘭盆の迎え火の時期か。毎年近隣の川面で開かれる花火大会のようで、音とも震動とも違う大きな花火を打ち上げるとき独特の地鳴りがするので気づく。花火を目印に大挙して精霊の押し寄せる盂蘭盆会。今年も異界が口を開けたのだ。 そういえば今日は立秋。迎…

百合のその後

現在後から咲いた一輪が美しい盛りなのであるが、隣の枯れた姿との対比が酷い。撮影を拒否しているようである。 二輪そろって美しく咲いていたのは一日位で、其の姿は天上で合奏がなされたかと思うほど。美しさを超えて崇高ですらあったのだが、此方は悪性な…

書かなければ書けなくなるな

書いていれば書きようも定まってきて、いくらかは人に通ずるものが書けるかもしれない。 かこ。かかなきゃ!

百合

高砂百合であろうかと思われるユリが、去年見事な花を咲かせた。 気になる植物の種を採ってきては空いたところに撒くものだから春になればいろいろな芽吹きがあり、無作為であるが為に何の種の芽吹きであるかわからなくなっている。正体が知れるまで育つに任…

七夕に

昨今 愛と平和だとか 戦争反対だとかが 潮の満ち引きの様にざわめきどよめき立ちのぼる 織姫と彦星の逢いたい気持ちが愛という言葉になって夜空を飾る今宵 恋人たちは愛を慈しみ育てるために世の中の仕組みが平和でなければ困るのに、何時しか膨らみ続ける望…

今日のトピック

問題が大きすぎるニュースが溢れる中ボーっとなっていると、思わずぎょっとななって固まってしまったネタに遭遇した。 リンクを張ろうと思ったが大っ嫌いな蛇ネタで二度と見たくない故やめる。 『ニシキヘビ、ヤマアラシを呑み込んで死ぬ 』というもので、南…

垂直に降る雨

風を伴わない雨が降り続く。少し強く降らないと雨音がほとんどない。たまに外を通る車が水を蹴散らす音を立ててはじめて気づくほどだ。雨音は雨の日の楽しみだのに 霧雨 やっぱり降り出した霧雨が ためらいながら押されてくる風を受けて 墨流しのようだ その…

頭痛持ちの頭痛分析

定着しちゃったのだろうな、気圧の加減で頭痛がひどい。故にこのところ重篤。自棄になって性格も格段悪くなる。 トンネルを抜けるときやエレベーターの上り下りなどに気圧の変化で鼓膜がキーンとするあれが脳内でキーンと鳴るって感じ。その音(とは承認しき…

怒りについて

私が怒っている状態にあるというのは他の人にはわからないんだそうだ。 それを指摘した妹は「私だけにはわかる」と言ったが、この日記を始めて少し経った頃突如この世のものではなくなった。ということは沸騰せんばかりの怒りに囚われたとしてもそれを知りう…

やばいやばい

自分の名前も忘れそう! 書くにはつぶやき程度の文字数のツイッターが向いているかもしれないが範囲が広すぎるような気がして、しばらくこっちでウオーミングアップしてからどこ行こうか考えよう。 愈々居場所がなくなってきた感。。。 とはいうものの恐怖の…

谷崎潤一郎展

己は禅僧のような枯淡な禁欲生活を送るにはあんまり意地が弱過ぎる。あんまり感性が鋭すぎる。おそらく己は霊魂の不滅を解くよりも、人間の美を歌ふために生まれて来た男に違いない。己はいまだに自分を凡人だと思うことは出来ぬ。己はどうしても天才を持っ…

谷崎潤一郎展を見にゆく

己は禅僧のような枯淡な禁欲生活を送るにはあんまり意地が弱過ぎる。あんまり感性が鋭すぎる。おそらく己は霊魂の不滅を解くよりも、人間の美を歌ふために生まれて来た男に違いない。己はいまだに自分を凡人だと思うことは出来ぬ。己はどうしても天才を持っ…

くせになってる!

マニアって程ではないが雑草野草の類が好きで、散歩しながら街角の植え込み、立ち寄った神社仏閣、空き地などの隅っこに注意を向ける癖が自然についている。特にこの季節は花を咲かすものが多いので機会があると観察する。 雑草野草の付ける花はミリ単位のも…

天邪鬼処世術

久しぶりの晴れ日なのに気持ちは塞ぐ。つらつら考えてみるに気分ふさぎがちの傾向にあるのは晴れの日が多い。あくまでも私個人のことではあるが... 悪天候というのは雨風が支配する日のことを言うのだとすると、そんな日は何もない日であってもその現象だ…

なにいってんのそこのよっぱらい

桜も終わりで何かほっとした気分だ。これでこれからゆっくり樹木の開花を探す散策でもする気も起きるってもんだ。ちしゃとかスイカズラ・レンギョウや馬酔木なんかを 百花繚乱の様をみてはじめて春を感じるだななんて、待ちかねた春だなんて云っている人々を…

バタァがない!

無いわけじゃないのだが不足している。去年の暮れからずっとである。クリスマスの時節は毎年のことだから少し前に買っておいて冷凍しておいたもので凌ぐ知恵を発動して乗り切った。年明けてすぐに、次に来る危機バレンタインへの防御も上手くゆき、さて春め…

鰯のつみれ鍋

ひゃっこい大気には濃度があって、絡みつくような気温の低さが骨の芯まで体を冷やし、思う以上に疲労する。異様な眠気もここに起因するのだろうし、花粉や風邪の菌にも弱った体力は逆らえないから過敏にもなる。明日からまた数日寒くなるとのことだからさら…