2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

怪異

街には魔女や幽霊、南瓜の怪物たちが嬉しそうに飛び跳ねているけれど。。。部屋の中にいて突然、旋風(つむじかせ)に呑まれたように鼓膜が反応して、鎌鼬(かまいたち)にあったように髪の毛の中の一画をそがれた。何か悪いことをした覚えもないし、誰かの…

怪異

部屋の中にいて突然、旋風(つむじかせ)に呑まれたように鼓膜が反応して、鎌鼬(かまいたち)にあったように髪の毛の中の一画をそがれた。いわゆる円形脱毛。小鬼のような一陣の旋風の正体には心当たりがあったが、何か悪いことをした覚えもなく気分を害し…

風の単位

昼間の予報どうり外は木枯らし。「凩」とも書く。 春吹く風は一番二番。秋吹く風は一号二号。ってなんでだろう 女房言葉で擂粉木のことを木枯らしというそうな。そういえばすり鉢の中でリズミカルに響く音に似ているような。。 短く鋭い風の音 しばらく聞い…

ズッギューン!

「草の背を 乗り継ぐ風の 行方かな」余命を告げられた詩人が残した辞世の句「来む春は 墓遊びせむ 花の蔭」その詩人がこの辞世句を準備している闘病中に見舞いに来てのち自死にて逝った者に対して送った追悼の句その詩人、多田智満子。自死した者は矢川澄子。

読書の秋 照準は。。

加藤智満子(1930-2003)昭和5年4月1日ー平成15年1月23日 72歳 兵庫県神戸市灘区大石字長峰山・長峰山霊園 須賀敦子(1929-1998)昭和4年2月1日ー平成10年3月20日 69歳 (マリアアンナ須賀敦子) 兵庫県西宮市・甲山墓園 初めに何がきっかけで須賀に目をとめ…

夢考

明け方の肌寒さに目を覚ますと、やけに鮮明な夢からの目覚めで、軽い驚きを感じた。なのでそのままの形でしばらく夢を回想してみた。 夢の向こう側では、普通に生活をしていて、すとんと意識が途切れて、馴染み深い枕の上の頭は目を覚ましたのだった。 両方…