2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

物忘れの妙薬茗荷

好物なもので素麺をはじめとする麺類冷奴味噌汁などの薬味として、また糠漬け塩もみ梅酢漬けなどの箸休めなどとこの夏も盛大に食った。俗説で茗荷を食べ過ぎると物忘れし愚鈍になるといわれている。昨今諸事情を見るにそれもいいかとも思うのだが旬を過ぎ半…

宵宮

宵祭に同じ。祭日の前日の小祭り。夏の季語。夕刻でかけてみた。本殿に挨拶をすると夜店を回り歩くのを楽しみにしているのだが今年は店の数も少なくつまらないので麦酒一本焼き鳥二三本を買って隅っこで人の流れをぼんやり見ていた。と臙脂の浴衣に黄色の兵…

鶏牛蒡

涼しさにうっかり飲み込まれかけていると秋の物思いの季節にはまだ早いといわんばかりに暑さがぶり返す。味覚の季節本番までに体力を挽回して置かなければとかえって正気づくのがおかしい。 極幼いうちに鼈(すっぽん)を口にした記憶があり、濃いゼラチン質…

悪循環

明日は三十度を越えるという予報を聞くだけで参ってしまうというのに更に気力を削ぐような事件が続く。薄紫の光に包まれる夕暮れが美しいぶん悲しみがそれに被さる。

H2CO3

夏の疲れのためか胃がやられている。毎年あらゆる胃薬に縋った挙句、たどり着くのが炭酸水で、ジンジャエールやコカコーラ・ミツヤサイダーにえとせとら。。炭酸水は私にとっての秋の季語となっている。。重曹もいいらしいが重炭酸ナトリウム・重炭酸ソーダ…

天晴

あっぱれと読む。ただしこれだけでは意味を成さないので、今日の様な空を言うならば、天晴な晴天といわねばならない。 朝方洗濯をしながらぼーっと空を見上げていると銀色に光る飛行機が西のほうめがけて青い空を横切っていった。いい天気だと思っていた空に…

弓張月

夕刻にちょっと用を拵えて表へ出る。これから満月へと向かう半月が高くすんだ秋空に浮かんでいるのを見ることが出来た。

祭り

この土日近隣の祭りがあり子供神輿が商店街を練っているのを見かけた。御旅所で振舞われるかき氷を整列して受け取る子供たちを見て思い出したのだが、最近は山車というものを見ない。 町内を練り歩く山車の綱を引き、いくつかある御旅所でカキ氷やお菓子スイ…

梅酢

梅は漬けないが毎日の料理に梅酢をよく使う。梅干を扱う漬物屋の隅に醤油のペットボトルに詰められた梅酢が一本百円で売られているのを見つけたのがきっかけだった。薄紅色のにごった塩分のきついこの液体を如何扱うか試行錯誤すること一年余り、今や寿司酢…

真桑瓜

この夏またも食いそびれた真桑瓜。キンショウメロンというの似ているがそれすら見かけない。淡い甘さで薄く黄色い皮をむいて食す。歯ごたえがあって好物である。 何故見かけなくなったかと考えるに瓜とつく地味な名前が災いしているのではないかなどと思たり…

買い物事情

特売の卵を求めて何時もは行かないスーパーまで足を伸ばしてみた。目玉商品というのは囮で序に何か買わせるのがむこうの目論見であることは知ってはいるがあまりの安さに申し訳なくなりついつい他にも買い物をする。レジに並ぶと人様のかごの中身が厭でも眼…

虫たちの秋

オーシーツクビヨスビヨスビヨス。蝉にも油・みんみん・蜩などいて詳しくないのだがこれはつくつく法師だ。昨今聞かないなと思っていたら木立の多い近所の森で聞いた。九月に入って残暑はあるもののめっきり秋めくがミンミンゼミや油蝉の声に必死さが加わり…

新橋

汽笛一斉新橋をの新橋である。しかし私は新橋と聞くとまず新橋芸者のトレンドカラーである青色を思い描く。 祖母は芝(今の東京タワーあたり)の出で、人力に乗った新橋芸者と赤坂芸者が行きかうところをみていた。赤坂の芸者は政界を得意客に持ち、新橋は商…

九月

一年九番目の月。長月。菊月。色取月。 長月花。長月草とは菊の異称。菊という花は品種が非常に多く、色も多岐。厳しい暑さを耐えて月が変わった途端色彩の反乱が起きる。 色取月になりぬれば錦をさらす心地こそすれ。。気分はもう秋で元気出さなきゃ。