2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

すとっぷもうしょんの記憶

昨日の夕刻、夕餉の材料に足らないものがあって買いに出た。 暑さも収まってちょうどいい陽気だ。浮かれて遠回りで少し歩こうと思い、てんぽの良い曲へ切り替えようと携帯メニューに目を落とす。。ほんの一瞬の歩きスマホ。道路が一寸側溝の方へ傾てていてバ…

秋高く馬肥ゆ

京都のいわゆるおばんざいのせんせがこうとという言葉を使いはった。なんでも物を大事に地味で慎み深いさまを言うのだそうだ。 御番菜ってのは関東でいう惣菜のこと、こちとらの日々の夕餉のおかずに御を付けてよそ行きに御惣菜ってのとおんなじ。なのだが何…

御舟逍遥

八日から山種で始まった速水御舟展へ。 染付の磁器の皿に乗った二個の柘榴を描いた小品から始まって制作年代順に鑑賞するように展示されていた。十七歳から死の年である40歳まで 冒頭の小品は二十七歳の時の作でありながら、はや画家円熟期の珠玉の一品なの…

痛みの記憶

陶芸には、土に菊の花びらのような規則的なひだが出るよう練り上げる菊練りという作業工程がある。以前これをやりすぎて左手首の関節炎を患ったことがある。仕事にしていたこともあり故障を押して無理をした。 仕事から離れてずいぶんになるというのにぶり返…

白文

なんだろな あつさがおさまって しだいきおんがさがってゆくじきになったって ことしにかぎって しんじられんのよ うれしくもかなしくもないんだもの うそだろ?って こよみだけがくられてく じかんがうごいていないのに きせつだけがすすんでゆくなんて げ…