2018-01-01から1年間の記事一覧

え!??

朝からのやる気がまずかったみたい。珍しい心境には何か良からぬことが含まれているらしい。 パタパタ立ち働いて一息つくと大きなくしゃみが立て続けに三つ四つ、さらにふたつみつ。出たかと思ったら鼻かみが止まらない。慌ててか風邪薬を服用するも顔の中心…

立冬

だいこんを しみじみにるや ふゆのはな 大根を しみじみ煮るや 冬の端 如何?

ぐみ

淡く香る甘い匂いで寒茱萸(ぐみ)が咲いていることに気が付いた。胡頽子これも茱萸と読む。日本に15種くらいあるそうだがあまり種にはこだわりを持たれていない植物のようである。春咲きもあれば秋咲もあるが咲いたって殆ど目立たない。香りをひとり喜んで…

ほうじ茶

たねやの栗蒸し羊羹にほうじ茶。 秋の気配を感じると食器棚の奥にしまってある焙烙を取り出す。そしてじっくりと時間をかけて茎茶を煎るのだ。焦って焦がしてはならない。全体がちゃばんで薄い煙が立ってくると辺りは得も言われぬ香りで満たされる。この香り…

いってきた

生が終わって死が始まるのではない。生が終われば死もまた終わってしまうのである。「蝶死して飛翔の空を残したり」----うそだ。うそだ。蝶が死ねば、空もまた死んでしまう。すべての死は生に包まれているのであり、それをうら返して言えば、死を内蔵しない…

秋めく心

うかうかしてたらもう十月も半ばだ。物寂しさに焦りが加わればろくなことはないに決まっているというのに神の居ぬ間の洗濯もままならぬほどに気が急くのは何故だ。。追ってくるのは長さを増した己が影だけ

のわき

野分の過ぎたあしたは、いみじうあはれにをかしけれ 独特な風情あるものだ。まだ八月のうちの大風の後、何時も寄る不動堂に詣でた。 台風一過の見事に晴れ上がった空をめでてからふと足元に目を移すと、柱の下に雀の子がまん丸に身をすくめて居った。風で巣…

つきかわり

九月の存在の薄いこと薄いこと。毎年のことかもしれないが行ってしまった九月になんか言いたかった。けど、よぎる言葉は雲をつかむように消えてって。。。 ここの次を考えるのも面倒なのだが、どっか引っ越し先を探さないかんみたい。 台風一過、この晴天が…

ついたちにさく

隙間植物 百合の花 猛暑にめげず 本日やっと 開花に至る それと 数珠玉の花芽も

読書感想

初めて深い水のなかをおよいだ。だれもみていないときに、ひとりでやってのけたのだ。水あび岩から向こうの岩のさきっぽまで四ストロークだった。あの〈底なし水〉については前もってじっくり考え、それから一気に飛びこんだ。わたしの下の水は黒いが、そん…

既に晩夏のけだるさ

いつもなら晩夏の風物詩を早引っ張り出した。森の中のプールで 禁止された飛び込みと潜水を決行する まだ客の少ない午前中 監視員も見て見ぬふりをしてくれるんで。。 飛び込む角度が大切 気が付けば 水深の深いプールの底をお腹を擦るように泳いでいる ひと…

メタモルフォーゼ考

目青不動尊の夜叉塚のわきに咲く萼紫陽花である。 今年は少し盛りを過ぎたか色が冴えないが、毎年その目の覚めるような青に感心させられている。 何度か参るうち、鏑木清方の描くところの「一葉女史の墓」とイメージがダブり始め、いまや私の中でこの紫陽花…

秘色

出光美術館へ「宋磁 神秘の焼き物展」を見に行く。 楽しみで見に行くのだけれど、矢張りあの深山幽谷に抱かれた沼のような秘色色に引き込まれて、ずぶずぶ沈んでゆくような後味がなかなか抜けずに往生している。陰刻の釉の溜まりに足を取られて助けを呼ぼう…

梅雨入りまぢか

急にじとっと重い梅雨の気配に覆い被さられたみたいでクシャっとなってる。酸素過多に疲れるみたいな… 夏休みに高原へ連れていかれて濃い空気にやられる都会育ち病のflashback。梅雨の入りはそんな感じがする。もしかしたら数日前の出先で樹木の精霊を連れ帰…

気まぐれが得た景色

今年の散歩はついている。一日の隙間に咲き乱れあふれる花々の瞬間があった!

金沢文庫

連休中に大倉山で拾った情報を起爆として金沢文庫へ出向いてみた。 兼ねてから隣接する称名寺の浄土式庭園を見てみたかったというのもある。とはいうものの発掘調査を経て復元されたのが1990年ごろのことであるから三十年近くたっちゃってる!!気の長い…

すみれのこと

私の庭にある菫はアリアケスミレという種類らしい。和訓栞(わくんのしおり)という江戸末期から明治初め頃にかけて刊行されていた国語辞書によれば 「ありあけ、有明の義、十六夜以下は夜はすでに明くるに月はなほ入らである故に云うなり」 明け方のぼんや…

咲いた

君は曇った日が好きなんだな。確か去年も。。この時期の植物は乾いている。 飢えたように水を欲していて怖いくらい 青い血の流れる獰猛な生き物である君

間も無く咲く

春の時間は夢のように過ぎてゆく。 ながいのかみじかいのか はかることと無縁の世界 みつけた

やよい

萌え出ずる わかばの色ぞ 美しき

演奏会

余韻と手触り 明け方の雲が色を変えてゆくように 黄昏の空気は冷えてゆくように 音楽はことばにならない時代の変化を映す http://d.hatena.ne.jp/AVRIL/searchdiary?word=%B9%E2%B6%B6%CD%AA%BC%A3https://youtu.be/5iA6CGQ-Tjg

弥生

雷の音で目覚めた弥生端の日は昼時には雲一つなく晴れた。本日もそうである 雲一つない空というのに何処となく不安のようなものを感じるのは私だけだろうか。寄る辺ない不安とでもいおうか、突然、表情のない美人の前に引き出されて気まずい居心地悪さを味わ…

春の気配

春の気配 睡魔が差して水中で揺ら揺らしているような感じ 季節が変わったもうじきつきもかわる

蠟梅

陰暦の臘月に咲くから蠟梅という説があるが、見てくれが蝋細工に似るからというのもある。私はこの硬い質感の奇妙な花から楚々とは遠い趣の梅の威を借る徒花(あだばな)といった感じを受ける。一般的な美の概念からそれたとでもいうか。。 唐梅とも言い、中…

御神籤

もえ出ずる わかばの色ぞ 美しき 花さき実る 末も見えつつ 龗 末見えて 朽ち葉の色も 褪せにけり 実を待つ辛抱 失せにけるらん 夢子