2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

散策

車窓からの桜も良いだろうと思い立って出かけてきた博物館は展示物の入れ替えだとかで臨時休館だった。軽い気分で出てきたのであっさり帰ってもよかったのだが、一度開いた桜花が寒さで引っ込むはずもないように思いの鉾が簡単には納まらない。 野草図鑑でも…

疲れた

思い立って出かけてみたが、気まぐれがたたってか頓挫。居直って足の向くまま散策して疲労困憊。一寸面白い無駄遣いなんかしたのだが・・明日になったら屑篭行きかも。 帰りに満月を探して空を見ていたら、落ちて行く太陽を追いかけるように東から雲が湧いて…

とても寒い一日

明日の朝はもっと冷え込むとの予報で、冬の一番寒かった日を凌ぐという。春の大気には花粉だとか胞子だとか黄砂、目に見えない微細な物質や未知の塵なんかが大量に含まれているので、それが冷やされると纏わり付く様な独特の寒さになる。寒いのはいやだが数…

夜桜の精が誘いにくる

桜週間が始まるのだね。毎日違う桜模様が追えて、三月が終わり、四月の始まる。うまくすると満月の夜桜が見れるかも。今も桜の妖気が忍び込んできて見に来ないかと誘惑する。夢ごと連れ出されてしまうかもしれない。

図鑑

今年の初めに野草・雑草図鑑を買って、いよいよ活用する時期到来と散歩の途中で見つけた花を照合してみた。アマナというのではないかと思う。別名をムギグワイといい、花は白色で暗紫色の筋があり花被片六、茎が食べられるようで甘いことからアマナというら…

蕗寿司

寒くはあったが雨もやんだのでスーパーではなく八百屋へ足を向けてみた。大根やら白菜はなりを潜めて、根三つ葉や芹蚕豆に絹さや、筍もあって、玉葱や人参なぞは新が出ていてじき値も安価になるだろう。機嫌を直すには食べ物で釣るのがよろしい。蕗をもとめ…

終日陰雨

濛濛と降りしきる陰雨の一日。いんうとは何時までも続く陰気な雨のことで、今の状況になかなか適っているなと思う。 花を待つ人を尻目に降りしきる春の気ままの寒さに窘む

菜種梅雨

こう気温が低く陽射のない日が続くと気がめいってろくなことを考えないので考えることを放棄してみると、ずぶずぶと底なしの沼に沈んで行く恐怖のようなものを感じる。春のメランコリーは恐ろしい。晴れやかな明日がきますように。

今日の桜

夕方にかけて徐々に雲が積ってゆくように厚くなり、夜も更けた今は雨が降っている。昼間曇り空に融けてちらほら程度に見えた桜も、日が落ちると煽るような街の光を受けて急に花数を増したように見えた。

一寸脚色本当の話

部屋の蜘蛛が台所まで来て腹ごしらえをしていた。フレンチトーストで残った卵汁を啜りながら「春は腹が減ってかなわんのです」というので笹身肉をちぎって出してやった。来るべき春爛漫に備えて生き物たちは忙しそう。急いで食事を済ますと壁を伝って何処か…

春分の日

休日が重なって、木蓮やこぶしの花が満開で、晴れていて、なのに寒くて浮かない気分。冬には凍えなかったのに凍えてる。太陽が真西に沈むことから西方浄土(極楽浄土)を思えという日でもあるからか、少し神妙になっているのかもしれない。今日を境に昼の時…

夜半過ぎても風は静まる気配を見せない。今日は暖かいというけれど相変わらす寒気が止まらないので搾菜(ざーさい)と鶏でとろみのあるお酢のスープを拵えた。 花冷えの汁のあつきを所望かな 虚子

うたた寝

昨日の昼間うっかりうたた寝をしたのがいけなかった。花冷えというのは寒いというのとは違い、どこか妖気を含んだ不気味さを感じることがある。気分にも体力にも不安定さがあり、気を許すと躓いてしまう。一番風邪等ひいてはいけない時期なのだ。

滑り込み今日

更新設定三十分前起床。日めくりを捲る。。。風邪ひきそう

惚ける

気温の寒暖の差が大きいゆえか いみじく惚けて物もおぼえぬようにて候なり。しっかりせんと。。。

今日新月

新月だったのだね。日付変わった今なのか昨日なのかよくわからないが、欠けてゆく月はあまり好きではないみたいだ。だから少なくとも明日の晩から光りを取り戻してゆく月の下の日々に何かほっとしたものを感じる。朧月夜の花見が出来るか。

夢の種

雨。昼間はいい陽気だったので冬にためて置いた蜜柑とか林檎柚子、散歩の序に拾った雑草の種などを植木鉢の隅に一寸埋けたりしてみた。種が夢見そうな雨音で丁度よかったな。夢の種になるかもね。

苳・款冬・菜蕗とも書く。ふきのとうの季節は去ってもはや早春ではないということか。蕗を見つけて出汁を効かせた薄味で揚げと供に炊く。色と香りと歯触りを存分堪能した。 茎だと思って美味しくいただいたのは葉柄(ようへい)というもので葉の一部だそうだ…

楽しみ

風うけて 片目開けたり 山椒の木 木の芽時には風が強かったり寒かったりで新芽が摘める状態になるまで意外と時間を要したりするものだが、今年は頂けるまでが早いかもしれない。目に見えて開いてゆく新芽を見ながら何で食おうかと算段するのは楽しい。しかし…

木の芽風

日めくりまとめて破きそうになった。それくらい一日が軽い。軽くて春の荒い風の前では無力。明日は風強いらしいよ。芽吹き準備完了山椒の芽

開幕前

晴れたのに、晴れて暖かくなるといったのに、雲ひとつない空だったのに、日陰になった植え込みに雪がしっかり残っていて、昼間は歩き回っていたのにあまり記憶がない。木蓮の花の脱ぎ捨てた銀ねず色の毛皮、見上げると後一寸でほころびそうだった。春の開幕…

夢について

昨晩夢について考えながら眠った。眠ってみる夢も、起きていて追い求める夢も、夢というものは死んでからは見ないものなのではないだろうか。 先週の土曜日に「美の巨人たち」でムンクをやっていた。自分の精神の闇を題材に悪夢を描いた画家だけれど、作品は…

椿事

日暮れて後、予てより降る弱い雨は風を伴い雪へと変わる。 三月の雪なんてさほど珍しいことではないさ。四月に雪が降ったことだってある。完全に雨に変わった夜半、よく響く雨音を聞きながら、襲ってくる眠気を払ってまで何するでもなく起きている。砂糖のよ…

心焉に在らず

何所に行ってしまったのだろう。昨日夕食に雲を呑み込で、靉靆と焉にか去ってった。 ・焉 : ここ。いずくんぞ・いずくにか。 ・靉靆 : 雲の棚引く様 明日夢のようにふわふわの菜の花入りのクリームコロッケを拵えるから早く帰っておいで。

寒いのに

寒くても雪の予報が出ていても仮令ほんとに雪が降っても、もう春だな。また春になったのだな。街を歩いていても気絶しそうな眠気が襲ってきて夢遊病者のようであったり、晴れてもかすんだ薄いピンクの空から細かい塵状の物が降りてきて目や鼻や皮膚が炎症を…

雲呑

夕食雲を呑むと書くワンタン。文字から好物になった食べ物。なんか霞を食うって感じに似てて。。 書く時間修正しよう。。睡魔には勝てぬ。明日春の雪の予報を聞いた。

この暖かいのに

陶器市をやっていて濃い藍色に蝋抜きでかち虫の柄が入った湯飲みを購入した。下膨れですわりのよい格好のぼてっと重たい土物である。茶碗蒸しの器を予てから探していて、その分厚い材質は不向きかもしれないが、濃い藍色が薄黄い卵の色を引き立てるような気…

茶吉尼天

夕方からぽつぽつときて次第に風も出て真夜中過ぎてすっかり本降り。矢張りつまらないものは長続きはしない。一寸興味の向きそうなものを読み始めるがわき道にそれる。 茶吉尼天・茶枳尼天(だきにてん)夜叉・羅刹の類で胎蔵界曼荼羅の外金剛部院に配される…

雛メニュー

ひな祭りには蒸寿司を作ることにしているので材料は前もって粗方揃っている。昼辺りから蓮の甘酢漬けとか錦糸卵とか用意して蒸すだけに整える。御節のように決まった日に決まったメニューのものを作るのは、手間のかかる物でもあぶなげなくて好きである。食…

十六夜

いざようとは進もうとして進まぬこと。月と同じに何をするにもためらって揺蕩う心定まらず、な一日。 揺蕩う(たゆたう)彼方此方へゆらゆらと動いて定まらぬ様子。ゆれてとろけると書く。雲居の月は十六夜。こんな日はさっさと休むにかぎる。