2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

メタモルフォーゼ考

目青不動尊の夜叉塚のわきに咲く萼紫陽花である。 今年は少し盛りを過ぎたか色が冴えないが、毎年その目の覚めるような青に感心させられている。 何度か参るうち、鏑木清方の描くところの「一葉女史の墓」とイメージがダブり始め、いまや私の中でこの紫陽花…

秘色

出光美術館へ「宋磁 神秘の焼き物展」を見に行く。 楽しみで見に行くのだけれど、矢張りあの深山幽谷に抱かれた沼のような秘色色に引き込まれて、ずぶずぶ沈んでゆくような後味がなかなか抜けずに往生している。陰刻の釉の溜まりに足を取られて助けを呼ぼう…